バレエ上達の鍵
ルディアバレエアカデミーは、ロシアの名門バレエ学校で教えられている”バレエ基礎”を学べる数少ない教室です。オンラインで全国のご自宅から受講いただけます。
ロシアのバレエ学校から優秀な生徒が輩出される理由
「選ばれた子達が集まっているから」
「世界最高峰の教師陣が教えているから」
・・・などたくさんがありますが、
私は特に、”優れた教授法で指導されている”、そして”基礎力の高さ”に秘訣があるからだと考えています。
ロシアの”基礎”はとても奥深く、驚くほど多岐に渡っています。
ロシアで学ばれているメソッドの紹介
アグリッピナ・ワガノワにより確立されたワガノワメソッドは、世界中の有名バレエ学校で最も多く取り入れられている優れた教育システムです。
上半身の強さを訓練することで身体全体をコントロールして優雅に踊ることを身に付けます。
ワガノワの基礎指導は特に素晴らしく、バレエが得意な一握りの子だけでなく、生徒全員の実力を底上げできるだけの力があります。
なぜなら「どうしてこの動きを学ぶのか?」「この動きのルールは何か?」という部分をハッキリ指導するからです。
なぜタンジュを学ぶのか。
なぜジュテを学ぶのか。
理由が分かるようになるだけでも、生徒はとても上達します。深く理解せずに「そういうものだから」と習うより、
「〇〇の動きのために△△を学んでいる」そして「この課題のルールは××だ」
と理由と理論を一緒に学べるので理解が早いのです。
きちんと教授法を学んだ教師は、全て言葉で説明できるように訓練されているため、「こんな感じ」と真似させることが少なく上達が早くなります。
きちんとした教授法による指導で、生徒は飛躍的に上達する
経験による指導と教授法による指導の違いは、教師の得意な指導に偏らないか否かです。
例えば小学校の先生として生徒を指導するとしましょう。教科書が無い状態では、経験と記憶を頼りに指導することになります。ひらがな、カタカナまでは滞りなく指導出来るでしょうが、その先の指導をどのように進めるのか。
「はて?」と困ってしまう方が多いのではないでしょうか。
経験の豊富さと優れた指導力はイコールではない時があります。
バレエの指導がまさしく同じです。
学校の教科書にあたるものがバレエのメソッドであり、先生としての技能を身に付ける教職課程がバレエ教授法になります。
バレエ教授法を学んだ教師は、バレエのために必要な動きを偏りなく指導する知識を持ち、バレエ学校で指導してきたノウハウが蓄積された伝統の指導法で指導するので、効率良く生徒を導くことが出来るのです。
バレエ解剖学の重要性とは?
さて、上記のワガノワメソッド教授法を学んでいても、日本人を指導するのに足りないものがあります。
それが「安全に指導できるかどうか」という問題です。
日本でバレエを学ぶ子ども達は、ロシア人のように国で選ばれ、バレエに適した骨格を持ち、怪我をしにくい身体かどうかあらかじめ調べられている子ども達ではありません。
したがってロシアの指導法そのまま教えると、身体に痛みが出たり怪我をしてしまうことがあります。
教師は生徒の”今”だけでなく”将来”にまで責任を持って指導する必要があります。
教師が安全に指導出来るか否か、これは大変重要なことです。
年齢に合った指導の重要性
<教授法の側面>
バレエのメソッドは順序立てて指導することで、初めて英才教育としての力を発揮します。
理論を理解せずに動画を見て真似たり、飛ばし飛ばしに学んでしまうと必ず行き詰まってしまいます。筋肉が肥大したり、怪我をしたりしてしまうリスクも高まります。
順序立てた学びとは、例えば・・・
全て書ききれないのですが、簡単に挙げただけで沢山の基礎が出てきます。
これら全ての理論を順番に学んでいけば、本物の基礎力が手に入り、怪我をするリスクもかなり抑えることが出来るでしょう。
膨大な基礎を確実に、最短で習得するのを助けてくれるのがバレエ教授法なのです。
<解剖学的側面>
身体の成長度合いに合わせて指導内容を変える必要があります。
ターンアウトをどこまでさせるか、トウシューズを履いても良いだけの強さを手に入れられているか等、教師が一人ひとりの生徒を見ていく必要があります。
例えば、大人のように骨が完成していない年齢でトウシューズを履かせてしまうと、骨の変形や痛みを引き起こすリスクが高まります。その時受けたダメージは生涯にわたって害を及ぼすこともあるため、解剖学的知識が必要になります。
バレエ解剖学をきちんと学んでいる教師に師事する必要があるのには、こういった理由があるのです。
※ルディアバレエアカデミーの指導は、無理やりターンアウトや無理やりストレッチをさせません。別の切り口からターンアウトを強化し、柔軟性を高めます。